研究課題/領域番号 |
15K04498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
中澤 静男 奈良教育大学, 教育連携講座, 准教授 (80613710)
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研究分担者 |
加藤 久雄 奈良教育大学, 学長, 学長 (40135827)
田渕 五十生 福山市立大学, 教育学部, 教授 (10179864)
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研究協力者 |
大西 浩明
河野 晋也
山方 貴順
山下 欣浩
祐岡 武志
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 持続可能な農業システム / 農業の基本的価値 / 減農薬 / 減化学肥料 / 地産地消 / 消費行動 / 3つの豊かさ / 生産者・消費者・環境にとっての「豊かさ」 / 生物多様性による減農薬 / 経済活動を通した環境保全 / 減化学肥料による水質の保全 / 水量の保全 / 生産者・消費者・地球環境にとっての「豊かさ」 / 世界農業遺産の多面的利活用 / 農業の外部効果 / 事業化を通した環境保全 / トキと共生する佐渡の山 / 農業と食料 / 消費者教育 / 水質と持続可能な農業 / 環境と文化の融合としての農業 / 環境の持続的利活用 / 人と農業のつながりの再認識 / 畜産由来の有機肥料 / 持続的な畑作と水 |
研究成果の概要 |
日本には、世界農業遺産として11ヶ所が認定されている。そのうちの8ヶ所について、現地調査を行い、そのシステムの共通点の抽出を行った。また、農業の基本的価値について文献調査を行った。 その結果、農業には、経済面だけでなく、生物多様性の保全や防災、コミュニティの維持など、多面的価値があることを明らかにできた。また、持続可能な農業システムの共通点として、生物多様性を活かした減農薬及び減化学肥料への取組を見いだすことができた。さらに、消費行動を通して、持続可能な農業を支援する大切さを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、食料生産システムの価値を経済面だけでなく多面的に捉え、第一次産業の重要性を再確認することで、学習者が食料生産システムを学ぶ必要性を明確にした。また持続可能な開発目標の第2目標に「持続可能な農業を促進する」があるが、学習者が自らの地域の農業の持続可能性について検討する際に、減農薬・減化学肥料の取組の有無に着目する必要性を明らかにした。また、ESDでは学習者の当事者意識を養い、行動の変容を促すのであるが、消費行動を通して持続可能な農業システムを支援するという行動の変容が重要であることを示した。
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