研究課題
基盤研究(C)
溶液中の粒子の粒子径と形状、粒子数を測定する共焦点動的光散乱法の測定システムを構築した。測定システムは、倒立顕微鏡にレーザー光を導入し、試料に集光照射する。粒子からの散乱光は光ファイバーにカップルし、光電子増倍管で検出後、相関器で散乱光の時間相関関数を計算する。ポリスチレン標準粒子を用いた測定により、本測定手法により、一度の測定で粒子径と濃度の推定が可能であることを示した。さらに、2種類の粒子の混合液に対して、それぞれの粒子径と濃度の推定が可能であることも示した。また、生物試料への応用として、粒子径約10nmのウシ血清アルブミンタンパクの測定を行い、濃度と粒子径の推定に成功した。