研究課題/領域番号 |
15K04744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
量子ビーム科学
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
塚田 和明 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター, 研究主席 (30343916)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 医療用RI合成 / Y-90 / 加速器中性子 / 高速中性子 / 分離・精製研究 / 国内供給 / 分離・精製 / 量子ビーム医療応用 / 治療用RI合成 / 高速中性子利用 / 分離精製研究 |
研究成果の概要 |
核医学用放射性同位体(RI)は、診断や治療のために医療現場で多く利用されている。本研究では、治療用RIとして 最近利用されているが全量輸入に頼っているY-90について、加速器で得られる高速中性子を用いた合成方法の検討、分離・精製法の確立、副生成物及び不純物の同定、標識実験などによる評価研究を行った。その結果、重陽子12~40MeVなどにおけるZr-90(n,p)反応で生成するY-90の合成量と副生成物について評価し、また、精製・分離手法の最適化を行うと共に、Nb(n,α)反応を利用した合成研究を実施した。この結果、加速器中性子により合成したY-90を国内に供給することが可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核医学用放射性同位体(RI)は、高感度の診断や治療のために医療の現場で非常に多く使用されている。本研究では、治療用RIとして 最近利用されているが全量輸入に頼っているY-90について、加速器で得られる高速中性子を用いた効率的な合成方法の検討、分離・精製法の確立、副生成物及び不純物の同定、標識実験などによる評価研究を行い、市場に供給されているY-90と比較することで、本手法を利用して国内で代替可能であるか評価した。特に、合成研究においては、既存の計算コードによる生成量や副生成物の評価、また、大量の試料照射における試料内での中性子の吸収・散乱などの影響など、計算コードとの精度の向上が期待できる。
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