研究課題/領域番号 |
15K05000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学基礎・応用数学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
税所 康正 広島大学, 工学研究科, 准教授 (70195973)
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研究分担者 |
伊藤 敦 東海大学, 工学部, 教授 (80193473)
畑上 到 東京都市大学, 共通教育部, 教授 (50218476)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | DNA / クラスター損傷 / LET / 数理モデル / 確率論の応用 / G値 / G値 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、放射線照射によって生成される DNA のクラスター損傷とよばれる重篤な損傷の生成プロセスを、確率(数理)モデルを構築して解析し、放射線照射線量および LET(「線 エネルギー付与」,放射線がその飛跡周辺に電離を起こす密度を表現するパラメータ)に対するクラスター損傷数の依存性を予測することによって、高 LET 放射線の生物作用を理論的に裏付け、これらに合わせて出現する数学的問題を解決することにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DNA に放射線を照射したときに,二重らせんの双方の塩基が同時に損傷を受けて切断される,2 本鎖切断 (dsb )や、クラスター損傷と呼ばれる損傷が起きると修復が困難になり,致命的なダメージを受ける.そこでこれらの損傷の生成を調べることは重要な問題であるが,照射線量と損傷の生成数との関係は低線量域において検出が困難であること等から,完全には解決されていない.本研究では,さらに放射線がその飛跡周辺に電離を起こす密度を表現する線エネルギー付与 (LET) との関係にも着目し数理的な考察を行った。この問題は,福島の原発事故において関心事になった低線量放射線の影響の問題とも深く関係している.
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