研究課題
基盤研究(C)
スターバーストの規模や分布、環境を詳細かつ精確に測定し、その特徴を高い信頼度で把握することを目的として、ALMA望遠鏡を用いてスターバースト銀河に対する観測を行った。新しい星形成活動の指標であるミリ波サブミリ波水素再結合線の検出に成功し、星形成活動の規模とその空間分布の精確な定量に有用であることを実証できた。同時に星間ダスト・分子ガスの分布をかつてない高い空間分解能でとらえ、スターバースト銀河中心部に多様な性質ひいては多様な進化段階を持つ星形成領域が混在していることを明らかにした。
従来の望遠鏡による観測では難しかったスターバースト銀河の中心部での星形成活動の分布や星間物質の性質を細かく詳しく調べることが、新しい望遠鏡による観測によって可能であることを実証した点に本研究の意義がある。本研究で得られた成果は、スターバースト銀河の中心部が一様ではなく複雑で多様性に富む場所であること、その多様性の正体や起源を解き明かすことがスターバーストの発生メカニズム解明の手がかりになるであろうことを示唆しており、スターバースト研究にひとつの新しい局面を開いた点にも意義がある。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 6件) 備考 (1件)
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