研究課題
基盤研究(C)
本研究は、先行研究で構築し大きな成功を収めた、三体・四体力効果を含む「複素G行列有効核力」に基づく微視的光学ポテンシャル模型を、非弾性散乱や分解反応過程を含む広範な核反応にも適用できるよう拡張した「微視的核反応理論」の定式化を行うと共に、実用化に向けた計算コード開発を行った。更に、種々の実験データとの比較によりその有効性・実用性の検証を行った。
量子多体系である原子核の構造や反応を、原子核の基本構成要素である核子の間に作用する基本相互作用(核力)に基づいて微視的に理解し説明することは、原子核物理学の究極の学術的問いであり、目標である。これまで、原子核反応を核力から出発して曖昧さなく記述することは極めて困難とされてきたが、過去10年間にわたる先行研究で、弾性散乱と言われるエネルギーや核種の転換を伴わない単純な反応についてのみ、核力から出発して微視的に理解する手法が確立されてきたが、一般の原子核反応過程については未解明であった。今回の研究では、これを弾性散乱いがいの複雑な一般の核反応にも適用できるよう拡張した理論を構築し有効性を検証した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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