研究課題/領域番号 |
15K05090
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊夫 日本大学, 文理学部, 教授 (70139070)
|
研究協力者 |
本間 道雄
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | スピン応答 / 殻模型 / 電子捕獲 / β崩壊 / ニュートリノ-原子核反応 / 元素合成 / 核URCA過程 / 中性子ハロー / ベータ崩壊 / 核Urca過程 / 電子捕獲率 / ベータ崩壊率 / 電子捕獲反応率 / 核URCA過程 / ソフトダイポールモード |
研究成果の概要 |
原子核のスピン応答を非常に良く記述できる新しい殻模型ハミルトニアンを用いて、fp殻核、sd殻核を中心に高圧・高温の天体条件下での精密な電子捕獲率、β崩壊率、ニュートリノ‐原子核反応断面積を系統的に評価した。これらの弱遷移率を用いて、Ia型超新星爆発における中性子過剰鉄属元素の合成、コア崩壊型超新星爆発や中性子星合体におけるr-過程元素の合成、O-Ne-Mgコアでの核Urca過程の研究等を行い、元素合成や星の進化の研究に重要な寄与を行うとともに、精密な核データの蓄積を行った。基本的な核子-核子間相互作用に基づく22Cの二中性子ハローの構造の解明、新魔法数Z=6の発見等でも大きな成果を挙げた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子核分野での基本的核力を基にした中性子過剰核、不安定核の最近の研究成果、構造研究の精密化の成果は、原子核でのスピン応答の精密な記述を可能にしテンソル力等のスピンに依存する核力成分の重要な役割を明らかにしただけでなく、精密なスピン依存型核遷移率を天体での元素合成や星の進化の分野の研究へ応用、反映させることによって、原子核物理、天体物理両分野間の密接な共同研究、両分野間の研究のフィードバックの促進をもたらした。今後、それぞれの分野での研究がさらに発展することが期待される。 分野をまたいだ研究成果は、一般社会での興味と関心を引きやすく、その理解を深めることに貢献すると期待される。
|