研究課題
基盤研究(C)
既存の資源を有効利用しながら液体シンチレータ、光電子増倍管、及びデータ収集系からなる中性子束モニターシステムを安価に構築し、水深2700m相当の神岡地下実験室において150日以上に渡る環境中性子束の長期連続測定を遂行した。この測定結果をもとに、同じく神岡地下実験室において稼働中であった暗黒物質の直接探索実験である XMASS 実験の背景事象として中性子が与える影響の詳細な見積もりを、モンテカルロ・シミュレーションを用いて行った。この結果、従来の中性子以外の背景事象の詳細定量に加えて中性子による寄与も考慮することで、暗黒物質信号に対する感度をより高感度化することが可能になった。
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