研究課題/領域番号 |
15K05111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
槇田 康博 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (30199658)
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研究分担者 |
石原 信弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 名誉教授 (50044780)
川井 正徳 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 技師 (50391735)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ニホウ化マグネシウム / 超伝導特性の劣化 / 歪 / 変形 / 撚線加工 / 変形による超伝導特性劣化 / マグネシウムと銅の反応 / ニオブバリヤ―の破れ / 超伝導特性劣化 / 曲げひずみ / 二ホウ化マグネシウム超伝導線 / 歪特性 / 超伝導特性 |
研究成果の概要 |
ニホウ化マグネシウム超伝導体による電磁石開発に向けて、ケーブルやコイル製作工程での超伝導特性劣化(臨界電流値の低下)の調査研究をした。市販されているニホウ化マグネシウム導体を購入し、曲げや凹み変形を人工的に加え、臨界電流の劣化を測定した。熱処理前の曲げ歪としては約3 %、凹み変形としては約8 %を超えると著しく低下することが分かった。その背景として、熱処理時に材料のマグネシウムがホウ素と反応せず、これらを囲っているニオブ壁の破れを通じて、周囲の銅(モネル銅合金)と反応していることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2001年に日本で発見されたニホウ化マグネシウム超伝導体は、原料コストが安価で、液体ヘリウムを用いなくても超伝導状態になり、線材として加工が容易なため、電磁石への応用が試みられている。課題としては(1)電流密度を実用化されている超伝導材(ニオブチタン)並みに高めること、(2)電磁石製作工程での超伝導特性劣化(臨界電流値の低下)を克服することが挙げられており、(2)に関して本研究は取り組んだ。劣化をしない限界値や劣化の背景を明らかにできた。
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