研究課題/領域番号 |
15K05126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
水谷 五郎 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (30183958)
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研究分担者 |
KHUAT Hien 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (30729190)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 繊維状複合物質 / ナノワイヤ / Au / TiO2 / Si / 水素 / 原子ステップ / 脱離 / 光第二高調波発生 / ステップ / 酸化チタン(TiO2) / 光第二高調波発生(SHG) / 酸化チタン / 光触媒 / シリコン / SHG / SFG / H-Si(111) / 光和周波発生 / 貼り合わせ装置 / 位相シフト |
研究成果の概要 |
結晶表面ステップに付着した金属等マテリアルのナノワイヤーからなる繊維状の物質列の接触界面の電子的原子的振る舞いを実験的に調べた。光触媒Au/TiO2(320)では、TiO2[001]方向のステップエッジ界面列からのSHG応答を選択的に検出し、4.6eVにAuとOの結合状態を、2.7eVに反結合状態を見出した。9.5°のオフ角度を持つSi(111)を水素終端した面のテラスとステップSi-H振動をSFG法で観察し、基板温度を673 KにしてモニターしたHの脱離スピードは、593Kのものより約45倍大きいことを見出し、脱離活性化エネルギ約1.6eVを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
表面のステップのみに注目した物性の研究は、手法の感度の問題で過去に多くは見られない。本研究では、対称性の破れに敏感でゼロ背景からのシグナルを検出できる二次の非線形分光法を用いて2つの例について、ステップとそれに隣接するナノワイヤからなる繊維状の物質の界面からのシグナルを感度よく観測できたところに大きな意義がある。二次の光学的非線形効果をもつ物質は、光通信の波長分割多重(WDM)技術のための波長変換に用いる物質として重要で、今回はそのための新しい複合物質の開発のための原理的な指針を与える知見を提示している。
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