研究課題/領域番号 |
15K05164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柳瀬 陽一 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70332575)
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研究協力者 |
Peters Robert
高島 梨菜
塩崎 謙
下出 敦夫
石塚 淳
高三 和晃
大同 暁人
角田 峻太郎
渡邉 光
金杉 翔太
人見 尚典
中村 康晴
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 空間反転対称性 / スピン軌道相互作用 / 奇パリティ多極子秩序 / エキゾチック超伝導 / スピントロニクス / マルチフェロイクス / 奇パリティ多極子 / 反強磁性スピントロニクス / 多極子超伝導 / 磁気圧電効果 / 対称性に守られた超伝導ギャップ構造 / 空間反転対称性の破れ / FFLO超伝導 / トポロジカル超伝導 / 空間反転対称性がない超伝導 / d波超伝導 |
研究成果の概要 |
空間反転対称性=パリティは物理学における基本的な対称性の一つである。近年の物性物理学分野では、空間反転対称性の破れに起因する諸現象が注目を集めてきた。それらの発展である本研究課題では、大局的には空間反転対称性を保存しているけれど原子サイトの局所対称性が欠如した物質、即ち局所的に空間反転対称性が欠如した物質における様々な新現象を示した。奇パリティ多極子秩序とその創発電磁応答、反強磁性スピントロニクス、多極子秩序と密接に関連したエキゾチック超伝導などである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空間反転対称性は物理学における基本的な対称性である。高エネルギー物理学においても空間反転対称性は破れているが、物性物理学が対象とする固体電子系においてはより普遍的な現象として空間反転対称性が自発的に破れる。局所的な空間反転対称性が欠如した結晶はその代表的な舞台である。本研究では、古典電磁気学における基礎概念である多極子モーメントを用いて、統一的かつ普遍的に空間反転対称性の自発的破れた物質相を記述する理論を構築した。その結果により、特異や電磁応答や超伝導現象も発見された。
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