研究課題/領域番号 |
15K05169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松原 明 京都大学, 理学研究科, 准教授 (00229519)
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研究分担者 |
高木 丈夫 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (00206723)
上野 智弘 京都大学, 医学研究科, 助教 (10379034)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 超流動ヘリウム3 / 量子渦 / 第2音波 / NMR / MRI / 第2音波 / NMRMRI / 超流動3He |
研究成果の概要 |
本研究では回転下における異方的超流動3He-A相に生じる量子渦を観測し,その構造や散逸メカニズム等についての知見を得たいと考えている。今回,回転希釈冷凍機測定系の構築を行い,毎秒1回転下において希釈冷凍機として稼働できる状態を達成した。無回転時の最低到達温度は約9mKで,冷凍能力は100mKにおいて100μWであった。回転下では最低温度が上昇したが,1回転/sで13mK程度であり,核断熱消磁冷却冷凍機として使用可能であることが確認できた。回転冷凍機評価のための第2音波測定の予備実験を行い,音速と減衰係数の温度依存性を得た。今後,回転冷凍機上で測定を行い,回転の効果を調べたいと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高磁場超低温回転冷凍機へ向けた回転冷凍機の完成は未だ解明されていない超流動ヘリウム3における渦のダイナミックスの研究の大きな足がかりとなる。超流動ヘリウム3の渦のダイナミックスの理解が進めば、量子流体全体の統一的な理解へとつながると期待される。これにより、自然を構成する物質の理解をより一層深めていくことにつながる。
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