研究課題/領域番号 |
15K05218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
河原林 透 東邦大学, 理学部, 教授 (90251488)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | カイラル対称性 / ディラック粒子 / 格子模型 / 傾いたディラック粒子系 / 電荷の分数化 / ゼロモード / ディラック電子 / トポロジカル欠陥 |
研究成果の概要 |
傾いたディラック粒子系を特徴付ける対称性としての「一般化されたカイラル対称性」が、低エネルギーの有効理論のみならず、格子模型に対しても厳密に定義できることを示した。同時に、一般化されたカイラル対称性を保存する格子模型に対する一般的な理論的枠組みを構築し、その応用として、格子模型におけるフェルミオン・ダブリングや、フェルミオン・ボルテックス系のゼロモードなどの問題の、傾いたディラック粒子系一般への拡張を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機導体などで見られる2次元ディラック粒子系では、多くの場合傾いたディラック・コーンが観測され、通常のカイラル対称性が破れている。このため、傾いたディラック電子系一般の特徴付けは自明ではなかったが、我々は、傾いたディラック・コーンが「一般化されたカイラル対称性」によって特徴付けられること、また、こうした対称性が格子模型レベルで厳密に定義できることを示した。これにより、フェルミオン・ダブリング(フェルミオンが同じエネルギーに偶数個縮退して現れること)の問題などが議論できるようになり、傾いたディラック粒子系一般に対して、新たな概念、視点を提供することができた。
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