研究課題/領域番号 |
15K05266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中本 泰史 東京工業大学, 理学院, 教授 (60261757)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 惑星形成・進化 / コンドリュール / 隕石 / 惑星形成 / コンドリュール形成 / 微惑星 / 微惑星形成 |
研究成果の概要 |
本研究では,隕石中の主要構成要素であるコンドリュールが,原始太陽系星雲中を高速運動する微惑星が励起する弧状衝撃波によって加熱され,形成される可能性を探った。特に,コンドリュール前駆体のダスト粒子が,ダスト濃度が高い領域に存在する場合に注目した。数値シミュレーションを行って調べたところ,ダスト濃度が高い場合でも,観測から推定されているようなコンドリュール形成条件を,弧状衝撃波によって満たすことは難しそうであることがわかった。コンドリュールは,弧状衝撃波とは別の機構で形成された可能性が高いと思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンドリュールは隕石の主要構成要素であり,その形成過程は太陽系惑星の形成過程と密接に関連していると思われる。しかし,コンドリュールの形成過程も惑星の形成過程も,まだ謎である。したがって,コンドリュールの形成過程を明らかにすることは太陽系惑星の形成過程の解明にもつながると思われる。本研究では,残念ながらコンドリュール形成に関して前向きな理解を得るにはいたらなかった。しかしながら,有力視されていた一つの可能性を消すことができたという意味では,前進と捉えることができるだろう。引き続き,関連する研究を進めていくことが必要であると思われる。
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