研究課題/領域番号 |
15K05309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮下 純夫 新潟大学, 自然科学系, フェロー (60200169)
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研究協力者 |
足立 佳子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 熱水循環 / 海洋地殻 / 海嶺 / オフィオライト / 緑泥石岩 / オマーン / 熱水変質 / 銅の挙動 / オマーンオフィオライト / 熱水変質作用 |
研究成果の概要 |
本研究は高速拡大海嶺で形成されたオマーンオフィオライトを対象として,海嶺下における熱水循環について検討した.斑れい岩層上部から枕状溶岩にわたる10箇所から緑泥石岩体が発見された.これらの岩石や母岩の化学分析から,海嶺下の熱水循環ではシリカや鉄,アルカリ元素などの著しい変化を伴うこと,さらに深部では銅が溶脱するが浅部ではシリカの沈殿に伴って濃集することが明らかとなった.こうした結果は海嶺付近における熱水循環が斑れい岩層にまで及んでいたことや銅鉱床の起源が緑泥石岩体に由来していることを示しており,従来の熱水系に関する新たな成因論を提示するに至った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海嶺下における熱水循環は海水と玄武岩質岩石との物質循環を考える上で重要である.本研究は高速拡大海嶺で形成されたオマーンオフィオライトを対象として,海嶺下における熱水循環について検討した.斑れい岩層上部から枕状溶岩にわたる10箇所から緑泥石岩体が発見された.これらの岩石や母岩の化学分析から,海嶺下の熱水循環ではシリカや鉄,アルカリ元素などの著しい変化を伴うこと,さらに深部では銅が溶脱するが浅部ではシリカの沈殿に伴って濃集することが明らかとなった.こうした結果は海嶺付近における銅鉱床の成因論に大きく寄与する.
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