研究課題/領域番号 |
15K05400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
貞包 浩一朗 同志社大学, 生命医科学部, 准教授 (50585148)
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研究協力者 |
瀬戸 秀紀 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (60216546)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自己組織化 / レオロジー / 溶媒和 / 溶液 / 相転移 / コロイド / 中性子散乱 / NMR / 液体 / ソフトマター / 相分離 / ラマン散乱 / 量子化学計算 / 溶媒和効果 |
研究成果の概要 |
「水」「有機溶媒」「拮抗的な塩」からなる混合溶液は、溶液の条件により、多重膜ベシクルなどの秩序構造を形成したり、ずり粘稠化のような現象を示す。本研究では、水/3-メチルピリジン/NaBPh4混合溶液と水/2,6-ジメチルピリジン/NaBPh4混合溶液を用いてラマン散乱、小角中性子散乱、レオメーター、NMRを用いた実験を行い、溶液中の分子の分布や、分子間相互作用について検証した。これにより、界面活性剤や高分子を含まない、シンプルな成分のみから構成される混合溶液が、何故複雑な秩序を形成するのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでコロイド化学の分野で扱われてきた界面活性剤溶液や高分子材料で形成される秩序は、分子形状の異方性や長さに起因して特徴的なスケール(膜厚など)や物性(曲率、曲げ弾性率など)が決定され、それに伴い「多重膜ベシクル構造」のような構造が安定化される、というものであった。これに対し、1つのイオンの形状に極端な異方性はなく、膜の厚みを決めるような特徴的長さも無いような試料(拮抗的な塩)においても複雑な秩序が形成されることを明らかにした本研究成果は、溶液中における秩序形成について研究する溶液化学・電気化学・コロイド物理学などの分野に対して基礎的な知見を与えることになる。
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