研究課題/領域番号 |
15K05401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 姫路獨協大学 |
研究代表者 |
岡村 恵美子 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (00160705)
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研究分担者 |
安岐 健三 姫路獨協大学, 薬学部, 助手 (50714945)
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研究協力者 |
通山 由美
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 超精密計測 / 生物物理 / リアルタイム解析 / In-Cell NMR / 薬物輸送 |
研究成果の概要 |
溶液NMRを細胞系に拡張し、水溶液中で「生きた」細胞への薬物輸送をNMRでリアルタイム計測可能であることを見出した。バイオ医薬品を効率的に導入する機能性ペプチド・オクタアルギニンのヒト生細胞への輸送過程をリアルタイムで計測し、正電荷に富むアルギニンペプチドが(i)負に帯電した細胞表面糖鎖に結合後、(ii)熱揺らぎにより細胞膜を透過し、(iii)細胞質内に輸送される新たな輸送プロセスを明らかにした。 また、ペプチド中のアミノ酸の異性化、ペプチド結合の切断反応をNMRでリアルタイム計測し、速度論解析から、加齢に伴う異常型アミノ酸の蓄積の原因を分子レベルで解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生きた細胞への物質輸送のNMRリアルタイム定量計測はこれまで類例がなく、薬物の輸送機構を解明する新しいアプローチとして、薬の作用や毒性予測、新薬の探索やデザインに向けて、研究のもつ意義は大きい。 また、白内障やアルツハイマー病関連ペプチドを対象としたペプチド中のアミノ酸の異性化、ペプチド結合切断のNMRリアルタイム計測は、今後、加齢に伴う疾患のメカニズム解明とその制御、予防や創薬に向けて、物理化学に基づく新たな視点からのアプローチとなることが期待される。
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