研究課題/領域番号 |
15K05424
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
瀬恒 潤一郎 神戸大学, 理学研究科, 名誉教授 (10117997)
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研究協力者 |
額爾敦
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | オリゴピロール / キロプティカル分子スイッチ / らせん方向制御 / 酸化還元 / らせん不斉 / ヘリケート / 円偏光 / キロプティカル特性 / 溶媒応答性 |
研究成果の概要 |
1,4-フェニレン系スペーサーを有するヘキサピロール複核Ni錯体を開発し、そのらせん方向を95%以上のジアステレオ選択性で制御できることを見出した。その2,5-ヒドロキノンスペーサー誘導体では銀/硝酸銀参照電極に対して、0.20 V, -0.20 Vでの電極酸化還元が可能となり、それに伴う可逆的なCDスペクトル変化では酸化体の吸収極大681 nm の波長で還元体の強度がゼロとなるON-OFFスイッチングが実現できた。3,5-ピリジン系スペーサーの誘導体についても検討し、溶媒の極性あるいはハイドライド酸化還元による著しいスペクトル変化が可逆的に起こることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鎖状オリゴピロールは環状のポルフィリンと比べて研究例が少なく、特に、長鎖誘導体の研究は非常に限られている。本研究では種々のオリゴピロール複核錯体を開発し、それらの不斉立体構造の完全制御、酸化還元活性とスペクトル特性の構造依存性について明らかにした。本研究では酸化還元や溶媒などの外部刺激に応じてCDスペクトルの変化が起こるキロプティカル分子スイッチを開発した。これらのらせん化合物は構造有機化学の分野で新規性が高い。また、円偏光による光通信では大容量のデータ通信が可能となると言われており、近未来テクノロジーに使用できる機能材料として応用が期待される
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