研究課題/領域番号 |
15K05457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
竹本 真 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (20347511)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カーバイド / メタロカルベン / ルテニウム / カーバイド錯体 / メチリジン錯体 / 金属クラスター / メチリジン / クラスター / カルベン / 二核錯体 / 支持配位子 |
研究成果の概要 |
遷移金属カーバイド錯体は原子状の炭素を配位子とする錯体であり、工業的および生物学的に重要な触媒反応との関連から興味が持たれてきた。最近、FeMo-ニトロゲナーゼの活性部位にカーバイド配位子が存在することが見出され、遷移金属カーバイド錯体の「配位子」としての機能に注目が集まっている。本研究では研究代表者らが最近開発した二核ルテニウムカーバイド錯体(DRC)を支持配位子とする種々の遷移金属錯体の合成方法を確立するとともに、それらの錯体におけるDRCの電子的立体的特徴を明らかにした。ユニークな炭素ドナー配位子としての遷移金属カーバイド錯体の活用に向けた基盤的知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
二核ルテニウムカーバイド錯体が N-ヘテロサイクリックカルベンに類似した炭素ドナー配位子として機能することが示された。これは、カーバイド錯体を支持配位子とする新たな分子アーキテクチャの創造を可能にするとともに、メタロカルベン配位子という新たな配位子デザインを提供するものである。本研究成果は、遷移金属カーバイド錯体の触媒分野への新たな応用の可能性を提供するとともに、窒素固定酵素活性中心のような複雑な分子性金属カーバイドクラスターの構造および機能モデルの合成研究の進展に寄与することが期待される。
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