研究課題/領域番号 |
15K05533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
會澤 宣一 富山大学, 大学院理工学研究部(工学), 教授 (60231099)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | NMRキラルシフト試薬 / ランタノイド錯体 / 食品の真正証明 / NMRキラルシグナル分離機構 / NMRシフト試薬 |
研究成果の概要 |
食品中に人工添加物中を添加すると、光学異性体比等の含有成分組成に違いが現れる。そこで、有機分子のキラル分析ができれば天然食品の真正証明に有用である。本研究では、HPLC法や電気泳動法よりも化合物の同定が容易なNMR法を用い、永久磁石型低磁場NMRでもキラルシグナルの分離ができるような高い分離能を有するキラルシフト試薬を開発し、さらにシグナル分離挙動を決定するパラメータを求めることにより、未測定の条件でもシグナル分離挙動を予想可能とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
容易に入手できるL-アミノ酸等を連結させて不斉中心を増やしたことにより、ランタノイド錯体のキラルシグナル分離能を向上させた。さらに、付加体の生成定数と結合した基質の化学シフトを実験的に求めたため、測定しなくてもキラルシグナルの分離挙動が予想できるようになった点は学術的に注目に値する。また、開発途上にある可動式の低磁場NMRを利用することによって、食品の汎用的なその場分析にNMRが有効利用でき、新規な食品の真正証明システムを構築できると期待される。キラル化合物が含まれる農薬もあり、光学活性体間で分解・代謝過程や環境に対する影響も異なる場合があるため、農薬の動態分析にも有効な方法となりえる。
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