研究課題/領域番号 |
15K05656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 岡山理科大学 (2017-2018) 倉敷芸術科学大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
草野 圭弘 岡山理科大学, 工学部, 教授 (40279039)
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研究分担者 |
福原 実 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20150815)
高田 潤 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (60093259)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | セラミックス / 備前焼 / 金彩 / 酸化鉄 / 微構造 / 還元 / 酸化 |
研究成果の概要 |
金彩備前焼表に生成する結晶相は少量のAlが置換したヘマタイト(α-(Fe0.95Al0.05)2O3)であることを明らかにした。備前焼で用いられる粘土(備前焼粘土)と炭酸カリウムを1230℃まで昇温後、アルゴンと一酸化炭素が90:10 (vol%)の混合ガスを導入し、同温度で6h保持した後、混合ガス中で900℃まで冷却した。その後、大気中にて900℃で2hアニールした試料表面は金色を呈した。再現した金色を呈する試料表面には、厚さが約100nmのAl置換ヘマタイトが生成した。稲わらの代わりに炭酸カリウムを用いて、人工的に金色の備前焼を作製することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
備前焼模様の中でも極めて稀な金属光沢模様の微構造と形成過程を材料化学的観点から検討した。金属光沢は、表面に生成するアルミニウムが置換した酸化鉄とガラス相に起因することを明らかにし、金彩備前焼の再現方法を確立した。これまで、備前焼作家の熟練と経験および偶然によって作製されてきた備前焼が、電気炉にて再現性良く作製することが可能になった。また、他の陶磁器やガラスの彩色技術への応用が期待できる。
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