研究課題/領域番号 |
15K05727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生産工学・加工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
關谷 克彦 広島大学, 工学研究科, 助教 (80226662)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 構成刃先 / 切削加工 / 凝着 / 炭素鋼 / オーステナイト系ステンレス鋼 / 切削工具 / 中炭素鋼 / ニッケル基耐熱合金 |
研究成果の概要 |
断続的な切削加工を旋盤で行い,得られた切りくずの断面を観察することにより,切削加工中の工具表面上を切りくずがどのような状態で変形しつつ流れ去るかを実験的に明らかにした.本研究で考案した実験方法は,従来の急停止装置を用いた切りくず採取方法と比較して簡便でかつ多くの試料を採取することが可能であった.本実験で得られた切りくずの断面を観察した結果,従来消失すると言われていた切削条件下でも構成刃先(工具上に堆積した被加工材料が工具切れ刃に代わって切りくずを生成させる)が観察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
構成刃先(工具上に堆積した被加工材料が工具切れ刃に代わって切りくずを生成させる)は不安定な切削挙動を示し,このため加工後の表面品位が劣ると多くの切削加工に関する教科書には記載されている.しかしながら本研究の結果,表面品位が良好な場合でも構成刃先は消失せずに安定した形状や大きさを保っており,これらが大きく変動した場合に表面品位が劣化することがわかった.このことは,切りくず生成メカニズムにおいて構成刃先が主体的に機能していることを示しており,従来構成刃先は無いものとして考えられてきた切削メカニズムを修正する必要があることを示唆している.
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