研究課題/領域番号 |
15K05993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
沈 用球 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20336803)
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研究協力者 |
ナジム マメドフ
脇田 和樹
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 光誘起変形 / 屈折率 / 光学素子 / ミュラー行列 / エリプソメトリ / 光弾性効果 / 多元化合物半導体 / 偏光計測 |
研究成果の概要 |
本研究は,光照射により巨大な形状変化を示す3元タリウム化合物を研究対象とし,光照射による光学定数(屈折率,誘電率)の変化およびその空間分布を調べた。 その結果,実用化されている従来の電気エネルギーで制御する光弾性素子と比較して,光エネルギーでも同程度の屈折率変化が誘起可能であることを明らかにした。また,光照射による複屈折の主軸方向の制御も可能であることを示した。さらに,屈折率の変化は光照射スポット付近で局所的に生じており,スポット光形状や位置により,屈折率を変える領域の制御が可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにした,光照射による屈折率とその分布変化特性に関する知見は,光で位置や焦点を制御可能な機能性レンズ,光で光の進行方向,偏光状態などを制御可能な機能性光学素子など,光照射により電気配線が不要で遠隔で制御可能な,新たな光学素子開発への道を切り拓くものである。また,光で変形する材料に着目した本研究は,光―弾性エネルギー変換材料のための新たな研究分野を構築し,光エネルギー利用の新たな一面を開拓するという点で,社会的意義を有している。
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