研究課題/領域番号 |
15K06005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 岐阜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
羽渕 仁恵 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90270264)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | グラファイト状窒化炭素 / ポリマー状窒化炭素 / 層状物質 / 薄膜 / 配向 / PCN / 層状構造 / 光感度 / 光熱偏向分光法 / 窒化炭素薄膜 / 半導体薄膜 / 光電流 |
研究成果の概要 |
化学気相法によりグラファイト状窒化炭素薄膜を合成した。薄膜は均一でC-Nの二次元シートが基板に平行に重なった層状物質であることをX線回折で明らかにした。また、垂直方向の回折面のパターンを測定しシミュレーションと比較した結果、二次元シートがポリマー状のメロン構造であることを示した。また、光透過、反射率スペクトルと光熱偏向分光法により光吸収係数を示した。バンドギャップは2.9eVとなり粉末の試料より若干大きいことがわかった。光感度は光電流/暗電流比で340nm(2mW/cm2)の光で1.5×10e3となり光感度を持つことを見出した。また、光電流は光吸収に比例して流れることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グラファイト状窒化炭素薄膜は2次元構造を持った層状の新しい物質である。現在はこの物質の光触媒としての応用の研究が盛んであるが、半導体としての基本的な性質はあまり明らかでない。これは、試料の多くは粉末状のものがベースとなっているからである。結晶性の良い薄膜または固体を合成することは、半導体物質としての理解を深めるのに必須である。本研究ではこの観点から薄膜の合成を行い、改良を重ねた結果、配向した結晶性の良い薄膜が合成できたこと、またその性質を明らかにしたことに意義がある。
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