研究課題/領域番号 |
15K06091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
笹岡 秀一 同志社大学, 理工学部, 教授 (70309194)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 物理層セキュリティ / 秘密鍵共有 / 電波伝搬特性変動 / レベル交差 / 擬似乱数 / 無線通信 |
研究成果の概要 |
無線通信におけるバーナム暗号の実現を目指して、電波を用いた秘密鍵共有において多量の秘密鍵を効率的に取得する方法を提案した。提案方式は、電波伝搬特性の変動に基づく間欠的な区間の不規則な設定とその区間内の乱数時系列の選択を使用している。計算機シミュレーションの結果、設定区間と秘密鍵の一致が可能なこと、提案方式が有用であることが分かった。また、多量の秘密鍵共有が可能な代替方式として、電波を用いた新しい秘密鍵共有と秘密通信を検討した。代替方式との優劣比較の結果、提案方式の優位性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究課題(「電波伝搬特性の不規則・間欠的な区間設定を用いた秘密鍵共有方式に関する研究」)の研究を実施した結果、多量の秘密鍵の効率的に取得する方法を提案し、提案方式の特性評価を行った。この研究成果は、電波を用いた秘密鍵共有の課題を解決するものであり、無線通信におけるバーナム暗号の実現の可能性を示唆するものとなる。また、提案した手法は物理層セキュリティに広く応用可能な汎用的なものであり、研究成果は今後の学術分野の発展に寄与することが期待される。さらに、物理層セキュリティ技術をより実用的なものするのに役立ち、社会・産業への波及効果も将来期待される。
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