研究課題/領域番号 |
15K06116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
生田 顯 県立広島大学, 経営情報学部, 名誉教授 (30145164)
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研究分担者 |
肖 業貴 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (50252325)
折本 寿子 (益池寿子) 県立広島大学, 経営情報学部, 准教授 (80533207)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 音声信号 / 雑音抑制 / 骨導音 / 気導音 / ベイズフィルタ / 騒音抑制 |
研究成果の概要 |
実環境下での音声認識を可能にするため,骨導音および気導音の同時計測に基づき,音声信号を精密に抽出するための信号処理法を導出した。音声信号と気導音の関係は音圧の加法性により線形モデルで捉え,音声信号と骨導音との関係は,未知パラメータを含む線形モデルで捉えた。次に,音声信号・骨導音・気導音との間の各種相関情報を展開係数に反映した級数展開型のベイズ表現を用いることにより,周囲騒音の影響を抑制し高精度で音声信号を抽出するためのアルゴリズムを開発した。導出した音声信号推定法を,無響室で測定した音声信号に適用し,気導音のみの観測に基づく推定手法と比較することにより,本手法の有効性を実験的に確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,音声信号と骨導音の相関情報を活用したベイズフィルタにより音声信号を抽出した。ベイズ推定では,得られる情報(データ)の増加に従い推定精度が向上することから,骨導音と気導音の同時データを測定・活用することにより,それぞれの欠損情報を補うことができる。 音声認識システムは機器点検作業現場や魚・農産物のセリ市場などに導入され,業務効率化に貢献している。また,音声認証により開錠できる生体認証システムも実用化されており,新しいセキュリティとして注目されている。これらの技術で障害となるのは,周囲環境における騒音の存在である。本研究を活用した音声抽出技術の開発により,応用分野の拡大が期待できる。
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