混和材の混入を考慮した促進炭酸化・促進塩分浸透試験確立に向けたメカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 15K06169
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 土木材料・施工・建設マネジメント
• 研究機関: 芝浦工業大学
• 研究代表者: 伊代田 岳史 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20549349)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: 中性化 / 塩分浸透 / 促進試験 / 実環境 / コンクリート / セメント水和物 / 炭酸化 / 空隙構造 / 水和物組成 / 非定常電気泳動試験 / 鉄筋腐食 / 雨掛り / バテライト / カルサイト

研究成果の概要

中性化や塩害のように外部因子がコンクリート内に浸透してくる物質移動に関しては、実際には長い時間がかかるために、促進試験が提案されている。これまで促進試験は普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートで確立されてきた。一方、環境負荷低減を考慮すると混合セメントの利用も拡大しつつあるが、促進試験による結果が実際と乖離しているとの報告もある。そこで、最適な促進試験方法の確立に向けて、物質移動のメカニズムの解明につながる成果を得た。

研究成果

• [雑誌論文] 混和材料を高置換したセメントにおける中性化進行メカニズムの検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤孝文,伊代田岳史
  • 雑誌名: 第39回コンクリート工学年次論文集 巻: 39 ページ: 637-642
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] SURVEY ON ENVIRONMENTAL IMPACT OF CARBONATION PROGRESS AND REBAR CORROSION IN ACTUAL CONCRETE STRUCTURE (2017)
  • 著者名/発表者名: Takeshi Iyoda, Satoshi Maehara
  • 雑誌名: The Fifteenth East Asia-Pacific Conference on Structural Engineering and Construction (EASEC-15) 巻: 15 ページ: 1325-1332
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] コンクリート構造物の炭酸化進行における雨掛り等の環境条件の影響とその進行メカニズムの検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊代田岳史，本名英理香
  • 雑誌名: コンクリート工学論文集 巻: 28 ページ: 113-122
  • NAID: 130006201548
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 鉄筋腐食での腐食形態がモルタル表面のひずみ挙動に及ぼす影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 前原聡，伊代田岳史
  • 雑誌名: 第38回コンクリート工学年次論文集 巻: 38 ページ: 1113-1118
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] セメント種類や環境条件の違いが実構造物の炭酸化に与える影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 本名英理香，伊代田岳史
  • 雑誌名: 第38回コンクリート工学年次論文集 巻: 38 ページ: 723-728
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] A STUDY ON UNDERSTANDIONG THE HYDRATION REACTION OF BLAST FURNACE CEMENT FOUCUS ON THE AMOUNT OF WATER CONSUMED (2016)
  • 著者名/発表者名: Takeshi Iyoda, Takahiro Kameyama and Yoko Harasawa
  • 雑誌名: The 7th International Conference of Asian Concrete Federation“SUSTAINABLE CONCRETE FOR NOW AND THE FUTURE 巻: 7
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 異なる塩分濃度における浸漬試験での各種混和材の塩分固定化性能比較 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊代田岳史，小宮山祐人
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: 69 ページ: 470-477
  • NAID: 130005140630
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 高炉スラグ微粉末使用の実構造物における炭酸化メカニズムの一検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 本名英里香，伊代田岳史
  • 雑誌名: コンクリート構造物の補修，補強，アップグレード論文報告集 巻: 15 ページ: 303-306
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高炉スラグ微粉末混入が炭酸化生成物に与える影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 本名英里香，伊代田岳史
  • 雑誌名: 第37回コンクリート工学年次論文集 巻: 37 ページ: 1297-1302
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 炭酸ガス濃度の違いが混和材高置換セメントの炭酸化進行に与える影響 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤孝文，伊代田岳史
  • 学会等名: 第44回土木学会関東支部技術研究発表会
  • 発表場所: 埼玉大学
  • 年月日: 2017-03-07
• [学会発表] 高炉セメントの水分消費方法の違いが収縮特性に与える影響の把握 (2017)
  • 著者名/発表者名: 太田真帆，伊代田岳史
  • 学会等名: 第44回土木学会関東支部技術研究発表会
  • 発表場所: 埼玉大学
  • 年月日: 2017-03-07
• [学会発表] 深さ方向を対象とした促進中性化後のpH と水和生成物の変化 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤孝文,伊代田岳史
  • 学会等名: 第71回セメント技術大会
• [学会発表] 異なる環境が高炉セメントの炭酸化メカニズムに与える影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊代田岳史
  • 学会等名: 土木学会第71回年次学術講演会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2016-09-07
• [学会発表] 材料及び環境要因がコンクリート構造物の炭酸化進行に与える影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 本名英理香，伊代田岳史
  • 学会等名: 第70回セメント技術大会講演要旨2016
  • 発表場所: 池袋
  • 年月日: 2016-05-10
• [学会発表] 環境要因の違いが高炉スラグ微粉末を用いたコンクリート構造物の炭酸化に与える影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 本名英理香，伊代田岳史
  • 学会等名: 第43回土木学会関東支部技術研究発表会
  • 発表場所: 東京都市大学
  • 年月日: 2016-03-14
• [学会発表] Effect on mechanism of carbonation in different concentration of carbon dioxide and using ground granulated blast-furnace slag (2015)
  • 著者名/発表者名: Erika Honna, Takeshi Iyoda
  • 学会等名: RCCS
  • 発表場所: 長崎市
  • 年月日: 2015-06-01
  • 国際学会
• [学会発表] Study of immobilization mechanism of chloride ion with different concentration of chloride ion using cement with powder admixtures (2015)
  • 著者名/発表者名: Takeshi IYODA, Yuto KOMIYAMA
  • 学会等名: RCCS
  • 発表場所: 長崎市
  • 年月日: 2015-06-01
  • 国際学会