研究課題/領域番号 |
15K06202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 松江工業高等専門学校 |
研究代表者 |
広瀬 望 松江工業高等専門学校, 環境・建設工学科, 准教授 (40396768)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 維持管理 / 大気腐食環境 / 数値シミュレーション / WRF-Chem / OpenFOAM / 付着塩分量 / 海塩粒子濃度 / 大気中の海塩粒子濃度 / 鋼材の大気腐食 / 粒径分布 |
研究成果の概要 |
本研究は,海塩粒子濃度の現地計測と異なる空間スケールを持つ数値実験を組み合わせ,鋼橋に付着する塩分量を推定することによって,鋼材の腐食状況(外観評点)との比較を行い,数値実験の予測精度を検証した.具体的には,海岸からの海塩粒子濃度を予測するWRF-Chemを用いて,対象橋梁付近の塩分及び風況を予測し,その結果を入力値として,オープンソースであるOpenFoamを用いて,対象橋梁内部における塩分付着量の分布状況を推定した.その結果,数値実験によって推定される付着塩分量が多い箇所では,腐食状況が悪く,外観評点が低いことが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で得られた成果は,広域スケール(空間解像度:5㎞程度)での海塩粒子の濃度予測から構造物スケール(空間解像度:数m程度)の橋梁桁内の付着塩分量を推定できるため,日本各地の橋梁に十分に適用可能であるため,鋼橋の維持管理に貢献することができる.具体的には,大気腐食による鋼橋の補修箇所の事前予測が可能となるため,点検業務の効率化に資するだけでなく,長期的な視点での鋼橋の維持管理に大きく寄与することができる研究成果である.
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