研究課題/領域番号 |
15K06266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
柴田 久 福岡大学, 工学部, 教授 (40352083)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 市街地活性化 / 評価指標 / 波及効果 / 中心市街地 / 活性化 / 指標 / 時間価値 / 最終フォローアップ / 結合性 / 中心市街地活性化 / 達成状況 / 最終フォローアップ報告 |
研究成果の概要 |
本研究では全国地方都市における中心市街地活性化基本計画の目標・指標の傾向ならびに達成状況を整理し、海外の先進知見Hesterの「結合性」理論を踏まえた「販売額」改善地区の再評価と活性化事業のケーススタディより、波及効果を導く具体的な評価指標を提案した。その結果、我が国のハード整備による活性化方策の充実に比べ、人的交流等のソフトに関わる活性化が未だ発展途上であることを再確認し、波及効果を導く試論として「利用者数・利益・時間価値」の3軸による立体的活性化評価手法を提案した。また上記「時間価値」を導入した立体的活性化評価の制度的導入に対しては計測方法や定義の確立が今後の課題であることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日の中心市街地活性化に対する評価においては、定量的指標の設定が一般的であるが、本研究成果においては、それら定量的指標が一時的・短期的な評価に偏る可能性を指摘している。さらにまちのハード整備の充実に加え、人的なソフトに対する活性化評価の課題も抽出され、本研究で提案された「利用者数・利益・時間価値」の3軸による立体的活性化評価手法は定量・定性の両側面とともに、上記ソフト評価の課題解決に資する知見と捉えられる。さらに時間価値とともに日常的利用者数等を考慮した立体的評価は活性化方針自体の自由度と自治体ごとの独自性を促し、活性化そのもののあり方を市民と再考する契機にもなり得,社会的意義が見出される。
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