研究課題/領域番号 |
15K06293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪電気通信大学 (2018) 京都大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
辻 聖晃 大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (00243121)
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研究協力者 |
長谷川 薫
辻 奈津子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 木造住宅 / 耐震補強 / オイルダンパー / 連結制震 / 連続地震動 / ダンパー損傷 / 木造戸建住宅 / 振動台実験 / 既存木造建物 / 固定度 / 床の面内剛性 / 鋼製独立柱 / 最適ダンパー量 |
研究成果の概要 |
耐震性能が不足している木造戸建住宅に対して,建物とは独立して設置した鋼製柱と建物の床をオイルダンパーで連結することにより耐震性能を向上させる構法を提案し,数値解析および実験によってその耐震性能向上効果を実証した.特に本構法は,連続して発生する地震動に対して脆弱な木造建物に対して,複数回の大地震後でも耐震性能の低下がほとんど生じないようにすることが可能である点に特徴がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耐震補強や建て替えによる公共建築物の耐震化は順調に進んでいるものの,私有建築物,特に戸建住宅については,未だ数百万戸が耐震化されずに残っており,近い将来に発生が予想される大地震に対応するため,耐震化の促進が急務となっている.本研究で提案した,鋼製独立柱とのダンパー連結による耐震補強構法は,建物の大幅な改変が不要な点と,熊本地震のように連続して大地震が発生するような場合にも耐震性能向上効果がほとんど変化しない点で,既往の耐震壁の増設による耐震補強構法に対する利点がある.しかしながら,コストの面,設計の容易さの面では,既往の構法に未だ長所があり,この点の克服が本研究における今後の課題である.
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