研究課題/領域番号 |
15K06342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 長崎総合科学大学 (2016-2018) 松江工業高等専門学校 (2015) |
研究代表者 |
山田 裕巳 長崎総合科学大学, 地域科学研究所, 教授 (30610787)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ヒノキ / 自律神経 / 疲労 / 悪臭 / 臭気強度 / 臭気 / 行為 / パフォーマンス / イソ吉草酸 |
研究成果の概要 |
介護時のし尿などの臭気は介護者の長期的なストレスを生じさせる恐れがある。ストレス改善効果が指摘される木の香りのストレスへの影響を測定した。その結果、香りの「断続発生」条件は、ストレス指標が低下する傾向が見られた。次に、臭気のある環境下で想定される介護動作を実施した場合、臭気環境下では動作に丁寧さが低下する可能性が見られた。また作業終了後の香りの体感により「ストレス」が減少し、「リラックス」が向上した。自律神経系指標のストレス値は、疲労負荷時の臭気がある条件では、臭気がない場合に比較して値が大きく上昇し、疲労回復期では香りの体感によりストレス指標が低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、より良い介護環境の実現を目指し、悪臭が介護動作に影響を及ぼすかについて確認し、加えて悪臭環境下での作業の後の香りの体感がストレス改善にどのような影響を及ぼすかを確認したものである。本研究を通じて、臭気環境下では動作に丁寧さが低下する懸念があることと、断続的な香りの体感によるストレス低減効果を導くことができた。本結果より、換気技術や悪臭の吸着技術に加えて、介護者の執務空間における断続的な香り発生方法を含めたリラックスできるインテリアデザイン設計に寄与できると考える。
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