研究課題/領域番号 |
15K06385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
阿部 大輔 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50447596)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歴史的観光都市 / 場所の消費 / オーバーツーリズム / 民泊 / ジェントリフィケーション / 観光マネジメント / テーマパーク化 / 観光植民地化 / 行き過ぎた観光 / ベネチア / バルセロナ / 京都 / ツーリスト・フラット / 場所の商品化 / ゲストハウス |
研究成果の概要 |
本研究は、伝統的観光都市であり近年行き過ぎた観光地化(オーバーツーリズム)が顕在化しつつあるベネチア(イタリア)、バルセロナ(スペイン)、京都(日本)を対象に、(1)各都市の観光地化の特徴を社会的背景、観光政策、都市計画の各側面から明らかにし、(2)行き過ぎた観光地化の結果生じた「場所の商品化と消費」(テーマパーク化)の現状と地域コミュニティの諸課題を特定し、(3)そうした負の側面に対する地域からの自律的な取り組みならびに都市政策上の対応を把握・検証し、(4)場所の消費ではなく涵養に寄与する観光政策と都市政策の計画技術的統合の可能性を多角的に考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、既往研究が不在である歴史的観光都市(ベネチア/バルセロナ/京都)における行き過ぎた観光地化(オーバーツーリズム)のメカニズムに関する実証データが得られた点、異なるテーマパーク化のプロセスを辿っている上記3都市を比較分析することにより、観光を適切にコントロールすることによって新たな価値創造を目指す政策のあり方を空間的・計画論的アプローチにより議論した点が挙げられる。社会的意義として、バルセロナの政策担当者を招聘し国際シンポジウム《持続可能な観光空間のプランニングと再生》を開催し、研究成果を問う場を設けた。
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