研究課題/領域番号 |
15K06395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 耕一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30349831)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 西洋建築史 / 再利用 / 構築 / 文化財 / リノベーション / 時間 / 再開発 / マテリアリティ / 再利用的建築観 / 再開発的建築観 / 文化財的建築観 / 社会変動 / 建築再利用 |
研究成果の概要 |
本研究は西洋建築史研究を、様式という観点からではなく、継続する時間の観点から再構築する可能性を示した。従来の西洋建築史は、主として歴史上の建築が新築された瞬間に着目してきた。しかし本研究では、建築が建てられた後に遂げる変化に着目し、それを「再利用」(使い続ける)、「再開発」(破壊して新築する)、「文化財」(修復して保存する)という3つの態度に分類している。そのうえで、古代末期から始まる再利用、16世紀から始まる再開発、19世紀から始まる文化財、というように、それぞれの態度を歴史上に位置づけることで、新たな建築史研究の枠組みとその可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要な成果は『時がつくる建築:リノベーションの西洋建築史』(東京大学出版会、2017年)として出版した。本書は、建築史学領域、建築学領域、社会一般の領域のそれぞれに向けて、研究成果を発信することを試みたものであり、建築史学会賞、建築学会賞(論文)、サントリー学芸賞(芸術・文学)の3章を受賞した。本研究は、人口減少社会における建築のあり方を、建築史的観点から考える新たな視座を構築した。
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