研究課題/領域番号 |
15K06406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 学習院女子大学 |
研究代表者 |
ウーゴ ミズコ 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (80470029)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 戦災復興 / 歴史的環境 / 保存修理 / 歴史的建造物 / アーカイブズ・美術・記念物課 / 連合国遠征軍最高司令部(SHAEF) / 旧市街 / 再建 / 復元 / MFAA / 太平洋戦争 / 文化財保護 / 戦災 / 文化財 / 戦争関連遺跡 / 保存修復 |
研究成果の概要 |
太平洋戦争の影響は、建物や都市の保存方法の側面にまで及ぶ。欧州において、歴史的環境(歴史的建造物の周囲)の保全は戦災復興の事業の中で進められ(ベルギー・ホーグストラーテン市、北イタリア・ミラノ市)、のちにベニス憲章へと繋がる。戦争の影響は、戦災復興期以降も、平常時の歴史的建造物や環境の扱い方に関する考え方までを大きく変えたことが分かった。モダニズム思想に基づき歴史的地割を失った例(オランダ・ロッテルダム市)、歴史的地割を継続、面的保全を実施した例(オランダ・ミデルブルフ市)もある。日本では、物理的な歴史的環境の保全よりも、機能的・無形的要素を復活させることにより過去との継承が図られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの都市計画、あるいは戦災復興史では、都市計画と関連する文化財建造物についてはあまり触れられてこなかった。また、文化財建造物や史跡に関する戦後調査では、指定文化財のみが対象になってきた。そのため、本研究は戦時中と戦直後における歴史的空間を対象とし、さらに日本と欧州を比較することで新しい試みで既往研究を見直すことに学術的意義を見ている。 また、比較的近い過去の歴史を深く洞察することにより、現在、私たちが住む都市がどのようにして形成され、変遷してきたのかを明らかにすることは、空間・場所の連続性において社会的意義が深いと考える。
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