研究課題/領域番号 |
15K06407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
黒田 泰介 関東学院大学, 建築・環境学部, 教授 (70329209)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 南イタリア / プーリア地方 / トゥルッリ / パイアーレ / 空石積み / ドーム / カテナリー曲線 / レスタウロ / 都市組織 / 住宅 |
研究成果の概要 |
本研究は南イタリア・プーリア地方に見られる、空石積みの石造ドーム構造を用いた伝統的な住宅建築であるトゥルッリTrulli及びパイアーレPajareに関して、その形態及び建築構法、さらに環境工学的観点から調査・分析を行い、歴史的建造物のオーセンティシティを尊重したレスタウロ:再生・利活用方法のあり方を、実証的・実践的に論考することを目的とする。 本研究は3Dレーザースキャニング技術を用いた実測調査を行い、対象建物の再生・利活用の手法を極めて精密に検証した。実測データ及び収集した図面資料、史的資料等の文献やヒアリング調査の内容から、歴史的建造物の活用の背景および将来の展望を検討することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果はユネスコ世界文化遺産に指定されているトゥルッリの保存に貢献するばかりでなく、歴史的居住空間がもつ豊かな地域性と文化・芸術との連携、さらにはこれからの都市居住のあり方を示す新たな計画論を提示し、歴史的建造物の普遍的かつ実際的な再生・利活用計画を導く。 広い普遍性をもつ本研究の成果は、国内事例との比較検討および実務への応用が可能であり、得られた知見や再生の思想、建築技術は歴史的建造物のオーセンティシティを尊重した普遍的かつ実際的な再生・利活用計画を導くための理論基盤整備の一助となり、また今後の我が国の都市計画・建築計画学の発展に対しても、大いに利するものである。
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