研究課題/領域番号 |
15K06416
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 石川工業高等専門学校 |
研究代表者 |
内田 伸 石川工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (40321426)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 重要伝統的建造物群保存地区 / 金沢東山ひがし / 格子 / 建築アーカイブス / 修理 / 復元 / 寸法 / 調査資料 / 建築資料 / 修景 / 背面 / 建具構成 / 清掃方法 / 金沢市東山ひがし / 調査史料 / 清掃 / 建築アーカイブ / 新幹線開業 / 町家研究会 / 建具協会 / 実務者への補足資料 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、木材格子に着目した調査資料の具体的な利用方法の一つを提案することである。これに加えて、建築実務者にビジュアル資料を提案することを目的としている。 研究が始まってから追加資料がみつかったため、その資料を含め、まず木製格子を中心に調査資料の有効性と信頼性を検証した。次に、木材格子の清掃方法と木製建具の断面構造を調査し、木材格子の外観の変化と木製建具の断面構造の関係を明らかにした。最後に、調査資料を使用し、2つの主要な調査記録資料の情報を統合し、修理修景事業におけるの建築資料の作成に取り組んだ。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、過去の調査記録資料に基づき、重伝建地区における変容指摘や仕組み改善提案ではなく、修理事業の具体的改善へ向けた記録資料の有効な活用方法を提示している。また残された貴重な資料とはいえ、記録資料の信頼性の検証を行なった点、加えて変化を把握するための現状調査、修理修景事例の分析により、修理事業の際の判断材料となる資料作成と根拠を示した点に学術的な意義がある。 作成した資料は、「1階表の木製格子」と限定的ではあるが、修理の現場において、専門従事者が伝統的建造物を健全な状態に直すための判断の一助となり、伝統的建造物の修理実態が改善する事が、本研究の社会的意義である。
|