研究課題/領域番号 |
15K06423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金属物性・材料
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
徐 ぎゅう 京都大学, 原子炉実験所, 准教授 (90273531)
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研究分担者 |
張 倹 京都大学, 原子炉実験所, 技術職員 (30379010)
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研究協力者 |
LUO Laima 合肥工業大学, 准教授
CAO Xingzhong 高エネルギー物理研究所, 准教授
WANG Yuxia 復旦大学, 准教授
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 鉄 / 力学特性 / 転位 / 原子空孔 / ヘリウム / 水素 / 脆化 / ヘリウム注入 / 金属 / 欠陥 / 引張強度 |
研究成果の概要 |
金属中に殆んど固溶しないヘリウムが存在すると、ヘリウムによる金属の伸びが減少する。しかし、最近われわれが転位だけが存在する鉄やニッケル試料にヘリウムを導入すると、伸びが減少よりむしろ増加の現象が見られた。本研究では、この異常現象を解明するために、鉄中の欠陥とヘリウムの相互作用を調べた。転位だけを導入した鉄にヘリウムを入れると、ヘリウム原子が鉄中の転位にトラップされる。これらのヘリウム原子が引張中に一旦転位から放出され、再び引張により形成された原子空孔にトラップされる。従って、原子空孔の集まり、つまり亀裂の発生が抑制される。結果として伸びが増加する。この方法により、鉄の水素脆化の低減ができる。
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