研究課題/領域番号 |
15K06638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
大川 浩一 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (00375221)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 超音波 / 二酸化炭素 / モノエタノールアミン / CCS / 低温脱離 / 低温 / 脱離 |
研究成果の概要 |
CO2を吸収したモノエタノールアミン(MEA)溶液に超音波を照射することで、低温にてCO2を脱離することを目的とした。脱離実験は、CO2を吸収した各濃度のMEA溶液(0.2~5 M) に超音波を照射することで行った。超音波によるMEA溶液からのCO2脱離は、溶液のpHが大きな影響を及ぼし、溶存CO2が存在できるpH8.2までは脱離が可能で、それより高いpHでは脱離が不可能であった。pHから、2MまでのMEA溶液に対して、超音波による脱離は有効であった。また、超音波照射による脱離過程において、わずかな量のCaCl2の添加は、CO2(気体)脱離量の向上につながることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石炭火力発電所から大気中へ排出される二酸化炭素(CO2)量を削減するために、CO2の分離回収および地中貯留(CCS)技術が注目されている。CO2を排出ガス中からアミンを用いて選択的に回収し、それを脱離することで高純度のCO2として地中へ貯留する。その際CO2を低温で脱離することが望まれている。本研究では、超音波によるアミン溶液からのCO2低温脱離機構について調べ、超音波利用が効果的である溶液条件を明らかにした。また塩化カルシウムと超音波の組み合わせによりCO2(気体)脱離量が向上することを明らかにした。
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