研究課題/領域番号 |
15K06658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (2016-2018) 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 (2015) |
研究代表者 |
仲野 友英 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部, 上席研究員(定常) (50354593)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 原子分子データ / 原子過程 / 二電子性再結合 / プラズマ・核融合 / 原子物理 / 原子データ / タングステン / 電離断面積 / 再結合断面積 |
研究成果の概要 |
タングステンイオンの電離・再結合断面積を理論的に計算し,その精度を実験的に確かめることが目的である.電離・再結合断面積の実験による測定は困難であるため,実験・理論の直接の比較による精度評価の例はほとんど存在しない.本研究では,スペクトル線強度が本来持つ電子衝突エネルギーへの依存性を打ち消す方法を考案し,これによってW62+とW63+のスペクトル線強度比と理論的に計算したW63+再結合・W62+電離断面積比との直接的な比較を可能にした.比較の結果,理論計算による電離・再結合断面積の精度は,低い電子衝突エネルギーでは高いが,高い電子衝突エネルギーでは低いことが示された.理論計算の改善が必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
計算したW62+電離・W63+再結合断面積は改善すべき部分はあるものの,本研究により初めて精度が評価された断面積を整備した.将来の核融合炉プラズマ中のタングステンイオン密度の導出に本データを用いることによって,その測定値に対する精度(真のタングステンイオン密度が存在する範囲)を評価することが可能である.これは測定を質的に向上させることから,以前より切望されていたデータである.さらなる理論計算の改善により,高電子衝突エネルギーでの精度の向上を目指す.
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