海水淡水化プラントからの選択的ウラン回収用吸着剤の開発

• 研究課題/領域番号: 15K06671
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 原子力学
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 野上 雅伸 近畿大学, 理工学部, 教授 (50415866)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 海水ウラン / 回収 / 吸着 / トリホスフィントリオキシド / 吸着剤 / 海水淡水化プラント / バイファンクション

研究成果の概要

海水、またさらに海水の淡水化プラントにおいて海水を淡水化した後に残る高塩分濃度水溶液からのウラン回収用として、有機リン系化合物の一つであり、6価のウラン（U(VI)）と低濃度硝酸水溶液で特異的かつ選択的に結合する性質を有するPPTPTを極性担体に含浸させた新規二官能性吸着剤の開発を行った。種々の濃度の酸性および中性塩水溶液からの金属イオン吸着特性について、PPTPTの含浸率が異なる複数の吸着剤を調製して検討したところ、4級アンモニウム型強塩基性陰イオン交換樹脂(AER)を担体としたPPTPT-AERが、NaCl水溶液からの選択的U(VI)回収に優れることが示唆された。

研究成果

• [学会発表] PPTPT-RCSPO含浸吸着剤の各種中性塩水溶液中における吸着特性 (2017)
  • 著者名/発表者名: 鳥塚 竜一, 前田 龍征, 橋本 和樹, 野上 雅伸
  • 学会等名: 日本原子力学会 再処理・リサイクル部会セミナー
• [学会発表] A Study on Bifunctional Effect of Chelating Adsorbent for Recovery of Uranium from Seawater (2016)
  • 著者名/発表者名: R. Toritsuka, K. Hashimoto, M. Nogami
  • 学会等名: 5th International Conference on Asian Nuclear Prospects 2016 (ANUP2016)
  • 発表場所: 東北大学川内萩ホール(宮城県仙台市）
  • 年月日: 2016-10-25
  • 国際学会
• [学会発表] 海水ウラン回収用キレート吸着剤の二官能効果に関する研究 (2016)
  • 著者名/発表者名: 鳥塚 竜一、橋本 和樹、野上 雅伸
  • 学会等名: 日本原子力学会2016年秋の大会
  • 発表場所: 久留米シティプラザ（福岡県久留米市）
  • 年月日: 2016-09-07
• [学会発表] Synthesis and Adsorptivity of Novel Bifunctional Chelating Adsorbent for Recovery of Uranium from Seawater (2015)
  • 著者名/発表者名: Kazuki Hashimoto, Masanobu Nogami, Masayuki Harada, Yasuhisa Ikeda
  • 学会等名: The 3rd Japan-China Academic Symposium on Nuclear Fuel Cycle(ASNFC) 2015
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス
  • 年月日: 2015-12-04
  • 国際学会
• [学会発表] 海水ウラン回収用新規キレート吸着剤の吸着特性評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 橋本和樹、野上雅伸、原田雅幸、池田泰久
  • 学会等名: 日本原子力学会2015年秋の大会
  • 発表場所: 静岡大学静岡キャンパス
  • 年月日: 2015-09-10