研究課題/領域番号 |
15K06716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
神保 恵理子 (藤田恵理子) 自治医科大学, 医学部, 講師 (20291651)
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研究分担者 |
桃井 隆 東京医科大学, 医学部, 客員教授 (40143507)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 自閉性スペクトラム障害 / シナプス接着因子 / GPR37 / CADM1 / 自閉性障害 / シナプス接着蛋白遺伝子 |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトル障害の患者で、シナプスに存在する様々な分子の変異が見出されている。その一つであるGPR37は、G蛋白質共役型受容体に含まれる。しかし、疾患との関係は知られていない。 本研究では、GPR37とPDZ領域を介した足場蛋白質の結合が明らかとなった。一方、変異ではその結合が阻害された。GPR37は、プロサポシンによって活性化される。プロサポシンの活性を持つペプチド断片であるプロサプチドを用いたGPR37欠損マウスの神経細胞では、プロサプチド関与のシグナル伝達が低下したことから、GPR37の重要性が示唆された。また、GPR37と相同性の高いGPR37L1に患者における遺伝子変異を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉性スペクトル障害は近年の社会的な問題であり、治療法の確立が求められているが、発達期の脳は多様な要因に対して影響されるため、分子病態の解明が難しい。本研究では、疾患におけるシナプス接着蛋白質とG蛋白質共役型受容体の複合体形成の異常、シグナル伝達系の異常を明らかにしたところに特徴がある。本研究のような機構解明の足掛かりとなる実験の積み重ねが、患者の社会性行動へ効果や治療にあたり、重要性を持つものと考える。
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