研究課題/領域番号 |
15K06721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
浜 千尋 京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (50238052)
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研究分担者 |
中山 実 東邦大学, 理学部, 博士研究員 (40449236)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | シナプス / シナプス間隙 / ショウジョウバエ / Hig / Hasp / アセチルコリン受容体 / アセチルコリン / サブユニット / マトリックス / サプレッサー遺伝子 / てんかん / 突然変異 / 免疫沈降 / CCP |
研究成果の概要 |
脳内の神経細胞間の接続部であるシナプスに焦点を当て、その中でもアセチルコリンを神経伝達物質として用いているコリン作動性シナプスについて解析をしている。特に、シナプスにおける神経細胞間の隙間であるシナプス間隙を構成するHigタンパク質を同定し、それがアセチルコリン受容体の局在量を制御していることを明らかにした。さらに、同じシナプス間隙に第2のタンパク質Haspを同定することに成功し、それがシナプス間隙におけるHigの局在に必須であることを明らかにした。シナプス間隙の中でHigとHaspはそれぞれが分子コンパートメントを形成し、近接しながらも異なる位置に存在することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シナプスは脳内の情報伝達装置として脳機能の形成に重要な役割をもつ。多くの研究者がシナプスを研究してきたが、シナプスの一部であるシナプス間隙の解析は進んでおらず、シナプスの正しい理解は得られていない。われわれは、ショウジョウバエを用いてコリン作動性シナプスの間隙に存在する分泌性タンパク質Higを世界に先駆けて発見し、Higがアセチルコリン受容体の局在量を調節していることを見出した。さらにHigのシナプス間隙における局在にはHaspが必要であることも明らかにした。HigとHaspがシナプス間隙の中で異なるコンパートメントを形成して局在するという知見は、シナプス研究において質的に新しい発見である。
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