研究課題/領域番号 |
15K06727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 九州大学 (2018) 国立研究開発法人理化学研究所 (2015-2017) |
研究代表者 |
今野 大治郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (00362715)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 神経前駆細胞 / 大脳皮質 / 神経幹細胞 |
研究成果の概要 |
哺乳類大脳皮質の発生過程において、神経前駆細胞が適切なタイミングで適切な細胞運命を獲得するメカニズムは、大脳皮質を構築する多様な神経細胞の産生を支える最も基本的なメカニズムの一つである。我々は本研究課題を通して、Dmrtファミリー転写因子群がホメオボックス型転写因子であるGsx2およびPax6の発現を抑制することで、神経前駆細胞に大脳皮質としての細胞運命を与え、さらに位置情報依存的な神経細胞の産生を調節していることを明らかにした。これらの知見は、哺乳類が如何にして大脳皮質を獲得したのかという長い間未解明の問いに新しい知見を与える画期的な成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
個体発生において多分化能を持つ胚性幹細胞からより運命の限定された体性幹細胞・前駆細胞に分化する過程の分子的理解は、発生現象を制御する分子機構の解明だけでなく、体性幹細胞を用いた再生医療の実現においても重要な意味を持つ。本研究では、胎生期大脳皮質神経前駆細胞の個性獲得・維持に必須の分子メカニズムを明らかにし、神経幹細胞・前駆細胞を用いた再生医療の実現に向けて新たな知見を提供する画期的な成果となった。
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