研究課題/領域番号 |
15K06805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
北村 浩 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (80312403)
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研究協力者 |
木村 俊介
岡本 士毅
高橋 英機
岡部 潤
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ユビキチン / 2型糖尿病 / マクロファージ / エネルギー代謝 / USP / 視床下部 / 筋芽細胞 / 遺伝子改変マウス / 遺伝子組換えマウス / 骨格筋 / ミトコンドリア / サイトカイン / 酸化的リン酸化 / 筋細胞 / 2型糖尿病 / 糖代謝 / 遺伝子発現 |
研究成果の概要 |
遺伝子改変マウスを用いた検証により、マクロファージのユビキチン選択的プロテアーゼ(USP)2が内臓脂肪組織の慢性炎症を抑えることで、2型糖尿病の進行を抑えることが判明した。またUSP2は炎症性サイトカインの産生を抑えるが、これは転写因子OCT1/2の発現比を変えることによることが示された。USP2はエネルギー代謝中枢である視床下部の神経核でエネルギー代謝状態により発現変動し、筋芽細胞ではミトコンドリア機能を制御しエネルギー供給を調節した。以上よりUSP2がエネルギー代謝の鍵分子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病は今や国民病となっており効果的な治療法を探すことは急務である。2型糖尿病は脂肪組織の炎症が引き金となるが、本研究はそのオン-オフを制御する新たな分子としてUSP2を明らかにした。またその役割は脂肪組織に限定されず、エネルギー代謝を調節する脳の視床下部においても働くことを示す知見を得た。一方、損傷した筋肉や老化した筋肉の再生時に筋芽細胞の活性化が必要であるが、筋芽細胞のエネルギー状態もUSP2により維持すされることが分かった。USP2は酵素であることから、その活性を調節する薬剤を利用すれば、生活習慣病や加齢性疾患の治療に役立つことが期待できる。
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