研究課題/領域番号 |
15K06846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
吉崎 尚良 金沢医科大学, 医学部, 講師 (00443490)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リン酸化モチーフ / がん |
研究成果の概要 |
がん組織における遺伝子変異の多くはタンパク質リン酸化に関係する遺伝子である。しかし、その基質であるリン酸化サイトに入る変異はがん化への影響を持つことが予想されるものの、その細胞がん化への影響は、ほとんど明らかにされていない。我々は、リン酸化モチーフに注目し、ヒトがん組織におけるリン酸化モチーフ上のがん特異的変異を分類、統計処理することで、リン酸化モチーフ上の遺伝子変異の持つ細胞がん化への影響予測を試みた。その結果、がんでは進化的に保存されているリン酸化モチーフに変異が入りやすいことが明らかになり、リン酸化モチーフ上の突然変異は、ランダムでなく自発的に選択された突然変異である事が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、膨大なリン酸化サイトを簡便に特徴づけるために、リン酸化サイトの周辺アミノ酸配列の特徴から226のリン酸化モチーフ同定した。これらのデータを使い、がん特異的な変異とリン酸化モチーフとの間に関連性を見出せるか調べた。この結果、がん組織では、生理的重要性の高いリン酸化モチーフに変異が蓄積しやすいこと、がん組織のリン酸化モチーフ上の変異は、ランダムな変異の挿入でなく自然選択的に挿入されていることを示唆した。がん組織特異的な遺伝子変異情報に、我々のもつリン酸化モチーフデータを組み合わせた本研究は、機能未知のリン酸化サイトへの遺伝子変異における、がん化への影響予測につながることが期待される。
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