研究課題/領域番号 |
15K06935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 植草学園大学 |
研究代表者 |
早川 雅晴 植草学園大学, 発達教育学部, 准教授 (60710928)
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研究協力者 |
藤井 幹
北村 亘
室伏 龍
金澤 智
森山 昭彦
鈴木 美恵子
松原 和純
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コアジサシ / 渡り / GPS / 沖縄 / 台湾 / 中国 / mtDNA / 移動経路 / GPS |
研究成果の概要 |
東日本で繁殖するコアジサシは東南アジアからオーストラリア南東部にかけて、台湾で繁殖するコアジサシはオーストラリア北西部で越冬していることが知られている。台湾と距離的に近い沖縄で繁殖するコアジサシの越冬地を調査するためにGPSを使用したが、回収には至っていない。先行研究として実施していたジオロケーターによるデータからは、オーストラリア北東部で越冬していることが分かった。またGPSと並行して実施したmtDNAによる比較では、東日本で繁殖する集団と沖縄で繁殖する集団では、異なる遺伝子構成のグループに分けられたが、両グループが交流している可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絶滅危惧種のコアジサシは渡り鳥であることから、保護のためには繁殖地・越冬地・中継地をセットにした保全が必要である。さらに、コアジサシの遺伝的な多様性を維持するためには、種としての保護だけでなく、個体群レベルでの保護が必要と考えられる。今回の研究により沖縄で繁殖する個体群は、東日本で繁殖する個体群と異なる可能性が高くなったので、沖縄の繁殖地の保全の重要性が明らかになったと考えられる。この先移動経路が明らかになっていくことで、保全すべき越冬地や中継地が明らかになっていくものと考えられる。
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