研究課題/領域番号 |
15K06959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
木下 和久 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (60447886)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 染色体 / 細胞周期 / 細胞分裂 |
研究成果の概要 |
真核細胞のM期染色体構築において中心的役割を果たすコンデンシンIは五つのサブユニットからなる分子複合体である。組換えサブユニットから再構成したコンデンシンI複合体とカエル卵抽出液を用いたアッセイ系において、その分子機能の解析をおこなった。本研究では特にkleisinサブユニットCAP-Hの役割について注目し、進化的に高度に保存された領域の変異体を作製した。変異体解析の結果、CAP-Hの中央領域にあるモチーフIIIとIVと名付けた二つのサブドメインが、染色体構築におけるコンデンシンIの機能に対してそれぞれ固有の機能的および構造的貢献をしていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝情報の継承を担う分裂期染色体の構築のメカニズムは、染色体そのものが生存に必須であるという本質的な性質のために、解析の方法が極めて限られている。染色体構築に中心的役割を担うコンデンシン複合体もまた生存に不可欠であり、その分子機能の解析に困難を伴ってきた。本研究成果の意義は、前述の技術的問題を克服し、染色体構築のメカニズムを分子レベルで詳細に調べることを可能にした点にある。新たな視点を提供するモデルを提唱しており、今後の染色体研究においてさらなる新展開が期待される。
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