研究課題
基盤研究(C)
本研究ではヒトF1-ATPase (F1)と高い構造類似性を持つウシF1の大量生産システム、顕微鏡一分子回転観察システム、X線結晶構造解析システムを確立した。そして寿命伸長効果や生活習慣病の改善効果が報告されているレスベラトロールをモデル阻害剤として、ウシF1の機能に与える影響を顕微鏡一分子観察とX線結晶構造解析により明らかにした。分析の結果、レスベラトロールはF1の回転軸と固定子の間に結合し、生成物リン酸の結合の素過程進行を阻害することによりATPの合成反応を阻害している事が示唆された。この結果は、今後の哺乳類の生体エネルギーシステムの人為的機能調節の研究の理論的基盤となると考えられる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 2件、 招待講演 7件)
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