研究課題/領域番号 |
15K07031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 東京大学 (2017-2018) 学習院大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
馬渕 一誠 東京大学, 大学院総合文化研究科, 名誉教授 (40012520)
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研究協力者 |
野田 直紀
柏﨑 隼
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 細胞膜 / 細胞分裂 / 人工細胞 / アクチン / ミオシン / 細胞質分裂 / アクチン繊維 / 細胞運動 / 卵細胞抽出液 / 収縮環 |
研究成果の概要 |
動物細胞や酵母の細胞質分裂を担う収縮環の形成機構を研究するためのモデル系を創出し、それを用いたアクチン動態の研究を行った。カエル卵細胞質を脂質膜に封入した「人工細胞」の中ではX-bodyと呼ぶ構造が形成され、これに向かってアクチン流れが起こった。流れは脂質膜でのアクチンの重合/脱重合によって起こり、ミオシン繊維によって制御された。また流れに共役してこの人工細胞が動くことが分かった。分裂酵母の細胞質を同様に封入した場合はアクチンが重合して束を形成した。またこれらの研究と別に、分裂酵母のアクチン脱重合因子Adf1が収縮環形成に働くことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1つの細胞が分裂して2つになる細胞分裂は生命の基本的な活動であり、その解明は細胞生物学の主要課題の一つである。しかし細胞質分裂のメカニズムには不明な点が多い。本研究はその新たな研究手段として人工細胞を用いようというもので、学問的意義は大きい。また細胞質分裂については一般にあまり知られていない。しかしヒトの体では細胞質分裂の失敗によりがん細胞が生ずる例は多い。本研究は、いずれはがん細胞の生成を抑えるための知識を提供できるものと考えている。
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