研究課題/領域番号 |
15K07057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中村 太郎 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (30291082)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ADAM / yeast / cell wall / spore / 細胞壁 / 電子顕微鏡 / 酵母 / 胞子 / 細胞膜 / adam |
研究成果の概要 |
ADAMは真核生物で保存されたマトリックス型プロテアーゼで、高等生物ではさまざまな高次生命現象に関わっている。分裂酵母S. pombeはMde10というADAMを持つ最も下等な生物であり、Mde10は胞子の表層構築(凸凹構造の形成)に関わっている。本研究ではMde10のさまざまな欠失変異株の構築と解析から、プロテアーゼやディスインテグリンといった高等生物に保存されるドメインではなく、膜貫通ドメインが機能に重要であることを明らかにした。また、胞子のデコボコ構造の構築に関係する因子の取得を試みたところ、ファシクリンドメインをもつタンパク質やαアミラーゼドメインを持つタンパク質が取得された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らはMde10の機能には、他のADAMで保存されているプロテアーゼやディスインテグリンドメインではなく、膜貫通ドメインが重要であることを明らかにした。高等生物においてADAMファミリータンパク質は免疫や受精などの高次生命現象で極めて重要な機能を果たすマトリックス型プロテアーゼである。本研究から得られた結果は、これまで知られているADAMの機能発現とは全く異なるものであり、ADAMの新しい機能に重要な知見を与えうると考えらえられる。
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